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2021/11/15
一般社団法人小笠原ホエールウォッチング協会では、東京都小笠原水産センターと共同して、小笠原群島周辺海域における目視調査を毎月実施しています。
2020年9月9日に実施した調査において、聟島列島沖合海域でマユグロアホウドリThalassarche melanophris 1羽を確認しました。
マユグロアホウドリは通常南半球に分布する種であり、日本国内では今回が初めての観察記録となりました。
また、これまで北大西洋では数十例の観察記録があるものの、北太平洋においては確実な記録がなく、今回の発見は北太平洋においても証拠を伴った初の記録となりました。
本観察記録は、2021年10月25日発行の学術雑誌『日本鳥学会誌』に掲載されました。
○発表論文
【雑誌名】
・日本鳥学会誌 70巻第2号(2021年10月25日)
【著者名】
・辻井浩希(一般社団法人小笠原ホールウォッチング協会)
・宮﨑貴之(東京都小笠原水産センター)
・武富智也(東京都小笠原水産センター)
・西沢文吾(国立極地研究所)
【タイトル】
・小笠原諸島聟島列島沖におけるマユグロアホウドリThalassarche melanophrisの日本初記録
(First record of a Black-browed Albatross Thalassarche melanophris in Japan observed off the Muko-jima Islands, a subset of the Ogasawara Islands)
【URL】
・https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjo/70/2/70_189/_article/-char/ja/